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掃除がラクな家の作り方 (掃除がラクになる法則の使い方) /第二編 

● お知らせ

これから紹介する「掃除がラクな家のつくり方」は、2007年に完成した【構想案2007】の原文となる(一部修正あり)。第一編で紹介した基本内容は変わらないが、第二編からの「掃除がラクな家のつくり方」は現在(2009年)までに3つの構想案が完成している。そして掃除の専門家による、家をまるごと掃除をラクにするための新提案は、業界初であると認識している。
これらは構想案であり、断定的な内容ではない。しかし本文中(構想案2007)では、筆者の掃除をラクにしたいという熱い思いが、読者に誤解を招くこともあるので、初めに記しておく。構想案は筆者の様々な掃除の経験や知識と、多くの資料にもとづく仮説である(2009年5月現時点で構想案の掃除がラクな家は完成していないためである)。したがって、情報に関する成否の判断は読者が行うものと考えているので、ご了承いただきたいと思う。
 

★ 3つの「健康住宅・掃除がラクな家」の構想案

① 「健康住宅・掃除がラクな家」の構想案 2007
もともと、筆者の自宅新築のために制作した「健康住宅・掃除がラクな家」の【構想案 2007】。実際に建設することを目的に、2007年時点における建築技術や設備機器などを対象として、「健康住宅・掃除がラクな家」をパッケージ化した1例でもある。この【構想案2007】については本連載企画にて紹介していく予定である。初回作でもあり、まとめ方がやや強引なところもある。

*ちなみに、少しでも内容を早く知りたい方は、
日経ホームビルダー2008年10月号よりスタートした連載「掃除がラクな家のつくり方」(2008/10~2009/03まで全5回)においては、構想案2007を基に読者となる工務店や設計事務所などの住宅建築に携わる方々に、「掃除がラクな家」を即戦力として活用および導入してもらいたく、簡略的に企画をまとめたものである。
こちらは、日経BP社より雑誌のバックナンバーや記事(PDF)を購入することもできるので、ぜひ活用してもらいたい。【構想案2007】の原文よりも、こちらの方がわかりやすい?とも感じている。

② 「健康住宅・掃除がラクな家」の構想案 2008
構想案2007をさらに研究していくと、現行の技術や建材では対応しきれない掃除問題に直面し、その解決案として「掃除をラクにするためにこんな技術や建材や住宅設備などあれば・・・」という、様々なアイデアを形にした新商品案を加えて【構想案2008】(2008年6月:原稿120枚以上・新提案25+α)を制作。
【構想案2008】を制作中アイデアがどんどん出てきたが、実現出来るかもわからないため、程々でまとめた。そして、2009年現在もアイデアは増え続けている。

③ 「健康住宅・掃除がラクな家」の構想案 2009
2009年、いよいよ実際に「健康住宅・掃除がラクな家」の第1号を新築しようと決意。そして「掃除がラクな家の建設」は、2009年7月に創刊10周年を迎える日経ホームビルダーの記念企画にも選出された。それに伴い、2009年時点における建築技術や設備機器などを対象とし、新しいアイデアを含む「健康住宅・掃除がラクな家」の【構想案2009】を制作。こちらは、日経BP社との共同プロジェクトとして2010年~ 完成予定で、情報については、日経ホームビルダーにて掲載予定。

 
 

 
● 第二編 掃除がラクな家の作り方 (掃除がラクになる法則の使い方)

住まいの掃除をする一番大切な目的は、人体に害を与えるような異物(汚れ)を人間の生活空間から排除し、衛生的な環境を確保する事である。これから紹介する健康住宅「掃除がラクな家」は、入居後何十年と続く住まいの日常的な掃除を、少しでもラクにするための掃除の専門家による構想案である。実際に家を設計して建てるのは、建築家や専門業者の仕事となるが、居住者や建築家や専門業者など多くの方に「掃除がラクになる法則」を採り入れた「掃除がラクな家」を理解してもらう事で、住まいの掃除はもっとラクになり、健康的で快適な居住環境となるのである。

★室内の汚れ画像1(換気扇のフィルターに堆積固着した空気中の汚れ)

   
★室内の汚れ画像2(壁面に発生したカビによる汚染と建材の劣化損傷)

 

 
★室内の汚れ画像3(開口部の結露による様々な汚染と建材の劣化損傷)

 

 

健康住宅「掃除がラクな家」は、新築およびリフォームを行う構想段階から、住まいから排除する”汚れ”を特定し、掃除がラクになる法則を採り入れて、あらかじめ予防対策することで、健康的な生活空間を容易に維持管理していくことを目的としている。
そして、汚れの予防対策を行う際に、エコロジーについても併せて考える事で、「掃除・健康・エコ」がラクな家となるのである。第一章から第四章までは室内環境についての対策を考えていき、第五章で外装についての対策を行う。

 

 
では、掃除がラクになる法則を基に対策例を次回から紹介する。