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クリーンプロデューサー植木照夫

トップ>連載企画>第17回 汚れの分析と対策ポイント -- その3 /第二編 1-2 

連載企画:健康住宅・掃除がラクな家の構想案

汚れの分析と対策ポイント -- その3 /第二編 1-2 

 

 ・・・ 前回の続き ・・・(1-2.2 微生物や衛生害虫の発生による汚れ

(2) ゴキブリ
ゴキブリは、3億年ほど前に登場して以来ほとんど姿を変えずに現在まで生き残って来た。適応能力の高いゴキブリは、私たち人間の生活空間にまで現れるようになり、見た目のグロテスクさもさることながら、有害の度合いから言ってもかなり要注意な害虫となる。様々な種類の細菌、真菌、ウィルスなどの媒介、また糞などによって人にアレルギーを引き起こすという事例もある。そして、ゴキブリがサルモネラ食中毒と関連づけられていることをご存知だろうか?ゴキブリは、スタヒロコッカス、ストレプトコッカス、大腸菌およびその他の細菌性病原体を持っている。 病原性細菌はゴキブリの消化器系に1ヶ月以上存在することができ、ゴキブリの糞で食物や什器が汚染される。サルモネラ菌は、ゴキブリの糞中で数年間生存できることが立証されており、さらに糞からフェロモンを発し、仲間を呼び寄せることができる。

 

 

 *ベストHPのお掃除教室 →カビ・ダニ・ゴキブリまとめて対策より、ゴキブリキャラのゴッキー(和名)
http://www.osouji-best.com/OsoujiSchool/kabi_dani_goki.htm

 
1) ゴキブリの生態と発育(繁殖)条件
ゴキブリの中でも繁殖力が高く被害の多いいチャバネゴキブリについて紹介する。

① 挙動と隠れ処
チャバネゴキブリは暗く湿った場所、暖かく狭い場所などを好む。巣を持ち、普段は幼虫、成虫とも、暗くて狭い巣でじっとしている。住まいにおけるチャバネゴキブリの集合場所の例として、キャビネット、壁、天井空間、冷蔵庫、自動皿洗い機、オーブン、洗濯機、乾燥機、湯沸かし器の中および回りの隙間や窪み、ダンボール箱など様々である。予防としては、隠れ家になるような場所を極力作らないようにするなどがある。

② 習性:仲間を呼び寄せる
チャバネゴキブリの糞表面には糞中にある集合フェロモンがマーキングされているので、自分の居場所を仲間に伝え集まることができる(自分のためでもある)。この集合フェロモンは、未成熟段階において非常に誘引性がある。このようなことからもチャバネゴキブリは、フェロモン臭が消えにくい空気の滞留した、暗い、糞の多い場所に集合する。
予防としては、室内の空気が停滞せずに循環するような、家の設計や換気システムなどを積極的に採り入れる。

③ 温度と湿度条件
チャバネゴキブリは暖かく暗く湿った場所を好む。温度は7~40℃で生息するが、18~35℃位が適温のようである。30℃を超えると行動が活発になり空を飛ぶともいわれており、実際に夏の熱帯夜など家の明かりに向かって飛んでくるゴキブリを見た人もいると思う。湿度は75%~100%と高湿度を好む。ゴキブリはもともとは熱帯雨林のような場所で繁殖してきたため、住まいの中でも、高湿度で温かい熱帯雨林のような温度と湿度をもつ場所を好むようである。
予防としては、室内温度が30℃を超えないように温度調節をするほか、室内の湿度を年間平均75%以下に抑える。

④ 餌(エサ)
水の他に、塵や ほこり、食品の屑、毛髪、切られた爪、油汚れ、汚れた衣類、ペットのエサや抜け毛、死んだ昆虫(ダニなど)、カビなど、ほぼ何でも食べる。
予防としては、エサとなる汚れ物質を速やかに除去する事であり、こまめな掃除が必要とされる。

⑤ 産卵場所
チャバネゴキブリは、隠れ処として狭くて小さな場所を好む。これらの場所は、ゴキブリが安心し、休息し、交尾し、繁殖する場所となる。ゴキブリは、1.5 ミリのスペースで十分であり、小さい亀裂や隙間は適切な棲息場所となる。またゴキブリは、木、紙、ダンボール、断熱材、布のような柔らかく、多孔性の表面との接触を好む。
予防としては、隠れ家となるような場所を作らないようにする。たんに隙間や亀裂を無くすという概念だけでなく、物を置くことによってできる隙間や凹凸を作らないための整理整頓や掃除がラクな環境を作るほか、建材や室内の設計などにいたるまで積極的に予防対策を採り入れることで、ゴキブリの隠れ家となる場所を減少させる。
もし食べ物、水、隠れ処(要因)があれば、ゴキブリの数は急速に増殖していく。これらの要因が取り除かれると、数は増えずに減ることとなる。

(3)ダニ・ゴキブリの対策ポイント
◎ 掃除をこまめにする(こまめに掃除をしてエサとなるものを除去する)
◎ 害虫を侵入させない(発生および寄せ付けないための対策)
◎ 湿度をコントロールする(発育をさせないための対策)
◎ 室温が高くなるのを防ぐ(発育をさせないための対策)
◎ 防虫剤(発生および寄せ付けないための対策)

 

【3】 カビ・ダニ・ゴキブリの発育条件比較と共通対策ポイント
それぞれの発育(繁殖)条件をまとめてみると、各項目で共通の条件があるのがわかる。つまり、カビ・ダニ・ゴキブリの発育に適している場所は、とても似ていると考えられる。カビ・ダニ・ゴキブリの基本的な発育条件(酸素以外の)はつぎのようになる。
 

 * 赤の数字になるとカビ・ダニ・ゴキブリが活発に繁殖する!

 


  



 

上記の共通発育条件を1つでも減らしていくことが、カビ・ダニ・ゴキブリをまとめて対策&予防をすることになる。気温20~30℃という室内温度は、人にとっても生活しやすい温度であるから、それを調節するのはとても厳しい選択となるため、室温が高くなりすぎるのを防ぐ程度の対策となる。 そこで注目するべき予防ポイントは、室内の湿度対策と、エサ(栄養)となる「塵・ほこり・その他」の除去対策が重要なポイントとなる。これらのことを踏まえて、カビと害虫(ダニ・ゴキブリ)の対策ポイントを比較し、カビと衛生害虫(ダニ・ゴキブリ)の共通対策ポイントとしてまとめてみる。

 

-------- カビと衛生害虫の共通対策ポイントまとめ --------

◆ カビ・害虫(ダニ・ゴキブリ)対策ポイント
◎ 掃除をこまめにする(掃除をラクにして汚れ(エサ)を速やかに除去する対策)
◎ 湿度をコントロールする (湿度を年間通じて50%以下を保つ対策)
◎ 結露を防ぐ(建築物の設計・施工方法などにより躯体内部や室内の結露を防ぐ)
◎ 室温が高くなりすぎるのを防ぐ(室内温度が調節できる対策)
◎ 害虫を侵入させない(発生および寄せ付けないための対策)
◎ 防カビ剤および防虫剤(発生および発育をさせないための対策)


 

 
★現場画像1.天井裏のカビ被害と照明器具(暖かい)で休憩中のゴキブリ。共通の発育環境が整っている。

   

 

  

 

 次回は、汚れの分析と対策ポイント - その4 を紹介する。

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