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連載企画:健康住宅・掃除がラクな家の構想案

室内を対象とした汚れの予防対策 .1 ほこりなど空気の汚れ対策 -- その2 /第二編 1-3 

 
● 1-3 室内を対象とした汚れの予防対策(発生防止や発生量を減らす)

1-3.1 ほこりなど空気の汚れ対策(ハウスダスト、ウイルス、花粉、煙などを含む)

 
【2】 室内の汚れにくい設計と建材選びによる対策
外から室内に侵入してくるほこりなどの汚れ以外で、室内で生じるほこりの多くは各種の磨耗粉である。その大部分は衣類や紙から生じた繊維などの粉であるため、この種のほこりを俗に"綿ぼこり"といい、その他にフケ・アカ・カビ類・ダニ類・タバコの煙・ペットの抜け毛なども加わる。このような、ほこりなどの浮遊塵となる汚れを設計から対策していく。

 
 

(1)ほこりの性質を考慮した設計・・・ほこりと凹凸の関係

① 生活してみると...
実際に生活が始まると意外に多くなる家具や生活用品。室内を横から見た図にしてみると、室内は凹凸だらけ!掃除をしないと家具の上や電気のかさなどに、ほこりなどの浮遊塵が堆積していく。そして、人の活動や空気調和機器などでおこる気流の乱れにより、また浮遊塵となりこれを繰り返す。

② 浮遊塵の性質
ほこりなどの浮遊塵は、若干の間空気中に浮遊したあとは、徐々に沈降して建材や家具や床などの上に付着する性質を持っている。これを理解すると汚れる場所もあるていど予想できる。

③ 浮遊塵の付着
②の性質を考えた場合ほこりなど浮遊塵の付着する場所は、建材や家具や床などとなる。基本的に室内に何もなければ、汚れが付着するのは床だけとなる。しかし、天井や壁に使用される建材に凹凸がある場合、その形状によって汚れは付着する。

④ 汚れにくく掃除のしやすい室内
塵やほこりは凹凸や隙間など、関係なしに汚染していく。その対策として、居住者の行動範囲に出来るだけ物を置かないように十分な収納スペースと、室内の凹凸を無くすための壁内収納(テレビや本棚なども含む)や、天井埋め込みタイプの照明など、設計からほこりと凹凸の関係について考慮する。

 
 

(2)ほこりなどの汚れが付着しにくい室内の対策
設計のときからほこりなど浮遊塵の性質を考慮して、室内の凹凸を少なくしたり、汚れにくい凹凸を採用する。例えば、家具を多く置くよりは、収納室(押入)やウォークインクローゼットなど、大きめな別空間を設けたり、テレビ台や本棚を壁面に収納させて扉をつける事により、室内に置く物を減らし掃除をしやすい環境を作る。別空間や扉をつけることにより、人や物は必要な時だけ出入りする事でホコリの移動を少なくする。収納に関しては十分なスペースを確保することも大切であり、一般的に収納スペースは延べ床面積の10%程度設ける例が多いようだが、中には25%以上設ける例もあるようだ。

例)
天井吊り下げタイプの照明は汚れやすく、機種にもよるが掃除は比較的たいへんである。

 
 

天井埋め込み式の照明は、吊り下げタイプのものに比べて汚れにくく掃除がラクといえる。

 
 
*ほこりなどが付着しにくい室内の凹凸については、第二編・第二章「凹凸を無くすまたは使用場所や形態を工夫する」にて詳しく説明する。

*掃除がラクな建材については、第二編・第三章「掃除がラクな建材(素材)を使用する」にて詳しく説明する。

 

  

・・・ 次回は、 「ほこりなど空気の汚れ対策 -- その3(【3】 室内のほこり(浮遊塵)を速やかに室外へ除去する対策)」 について紹介する。

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